商売で一番大切なのはお客さんの顔を見ることだ

未来創造堂、5月23日放送より。
味噌ラーメンが世に出たのは、昭和26年のこと。それまでのラーメンといえば、醤油か塩味が主だったそうです。
味噌ラーメンを考え出したのは、札幌に店を構える若干32歳の店主と、20歳の麺打ち職人。彼らの、お客さんにおいしいラーメンを食べて欲しい、お客さんの喜ぶ顔が見たい、という熱意が、味噌ラーメンを生み出す原動力となっていたようです。
単身赴任のお客が多いからと、栄養バランスを考え、ラードでタマネギ、もやし、挽肉を炒め、にんにくを少々、と具についても思考をこらす。味噌ラーメンの具の基本はこの組み合わせだったんですね。
スープに油の膜ができるので冷めにくい麺を、ふうふうと吹いてさましても、スープがすぐに落ちて味気なくなってしまわないようにするため、麺を手で揉んで縮れさせる、という方法も彼らが考え出したとのこと。縮れ麺は手で揉んで作り出すというのにびっくり、さらにスープを掴んで離さないようにするためだったとは。いやー、知りませんでした。
私の一番好きな味噌ラーメンが、こうして二人の若者の力で作り出され、そして長きに渡り多くの人々に愛され続けているとは。やっぱり仕事をするからには、こういう仕事がしたいですよね。